怪奇大作戦 第10話「死を呼ぶ電波」 [怪奇大作戦]

◆・第10話「死を呼ぶ電波」

監督 長野卓  脚本 福田純  特撮 的場徹

出演  岸田森 勝呂誉 松山省二 原保美 小橋玲子 小林昭二
ゲスト出演  竜崎一郎 古谷敏 

◆・ストーリー

 全国運送の村木秋彦(古谷敏)が自宅のテレビのスイッチを入れると、画面の中に
銃を持った手が現れてレーザーが発射されて殺される。テレビが怪しいという以外は
何も判らず、捜査は難航すると思われた。次には父親の社長、村木剛造にテレビや
ラジオを通して、死の宣告の脅迫が届く。姿を見せない犯人へのSRIの必死の捜査
の結果、ついに犯人と事件の背景が判明する。
◆・レビュー

古谷敏といえばウルトラセブンの「アマギ隊員」である。この回では初頭に出てきて
あっさりと殺されてしまうのだが、やはり知っている俳優が出るとインパクトが違う。
公金横領の悪徳親子によって殺された父の遺産を受け継ぎ、アメリカに留学して
あらゆる科学の知識を詰め込んだ息子が、父の遺志を受け継ぎ復讐を行うという筋書き
の怖い話だ。

テレビのアンテナに特定の電波を吸収する電波液を塗る。
電波をレーザー光線に変える。
村木がセスナに乗って逃走を試みるが、遠隔操作で操縦出来る。

等、科学を悪用する知能犯ともいえるが、これまた江戸川乱歩の小説に出てきそうな
シチュエーションで、科学サスペンスと復讐劇がミックスした展開が見所である。
憎い恨み重なる相手を恐怖のどん底に落としておいて情け容赦なく殺そうという犯人が
持っていた「復讐日記」と書かれた大学ノートが出てくるが、中に何が書かれているの
だろうか?おどろどろしい怨念を感じる。

しかし村木親子に対しては何の同情も感じないのが庶民感情だ。
一家に一台の白黒テレビではなく、個人に一台カラーテレビがあって、運転手つきの
自動車にもテレビを備え付けてるなんて、当時としては凄く裕福な家庭だったし、
それが公金横領した悪事の果てに手に入れた物ならば、自業自得としか思えないのだ。


★・点数 60点
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