怪奇大作戦 第17話「幻の死神」 [怪奇大作戦]

◆・第17話「幻の死神」


監督 仲木繁夫  脚本 田辺虎男 特技 的場徹

出演  岸田森  勝呂誉 松山省二 原保美 小橋玲子 小林昭二
ゲスト出演 三田村元  中山美知子 猪又光代  ユンベル・アルテンバイ
協力 下電ホテル 下電急行 
 
◆・ストーリー

 瀬戸内海を中心に超常現象のような怪奇事件が続発する。
的矢所長と三沢は事件の中心と思われる岡山へ行き現地調査にのり出す
モーターボートで調査中の的矢と三沢の眼前に巨大な平家の亡霊が現たり、
女性の死死体が消えてしまうという不思議な事件が続出する。二人が行く先々で
正体不明の人物と出くわすが、実は不思議な現象は、麻薬の密輸がらみの組織的な
犯罪グループの仕業だった事が判明する。

◆・レビュー

 これぞタイアップとでも言えるような典型的な映像が見れるから愉快だ。
的矢所長と三沢が宿泊した下電ホテルである。
親切な仲居さんが出てきて、景色を一望できる眺めの良い部屋に案内されて、
豪華な料理を堪能する。優雅な感じで事件を忘れてしまい、一瞬、観光案内の番組の
ような雰囲気になるが、二人とも結構絵になっているのが印象的だ。

 次々と起こる超常現象のような場面にも科学的に対処するのは見事といえよう。
最期には地元警察に協力して密輸グループを一網打尽にする事に成功するのだが、
通常の警察捜査におけるSRIの典型的な有効活用とも思われる。
第12話「霧の童話」でも書いたが、平家の巨大な亡霊が派手に出るなんて話が
広まったら、これまた心霊スポットになってしまい野次馬が大挙して押し寄せて、
かえって密輸の邪魔になるのではなかろうか。

 亡霊騒ぎを演出する事によって怖がって誰も近寄らないという発想なのだろうが、
麻薬の密輸を行うのならば、世間の注目も関心も集めず、ひっそりと出来るような
場所を初めから選択するべきなのだが、番組制作当時と現在とでは、このような
意識が相当に違っているように思うが、そこに年月の流れを感じるとともに世相の
変化が判って面白い。

★・点数70点
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