ウルトラQ・第1話・ゴメスを倒せ [ウルトラQ]

第1話 「ゴメスを倒せ」

監督  円谷一  脚本 千束北男  特殊技術 小泉一
出演  佐原健二  桜井浩子  西條康彦  田島義文
ゲスト出演 江原達治 村岡順二 大村千吉 

古代怪獣ゴメス 原始怪鳥リトラ

◆・ストーリー

 東海道弾丸道路の工事現場で洞窟が発見され、中には怪獣(ゴメス)が居るらしい。
事故の取材の為に万丈目淳(佐原健二)と江戸川由利子(桜井浩子)は洞窟に入ったが、
道に迷い落盤事故に巻き込まれてしまいゴメスに追いかけられる。
洞窟から出土した卵から孵化した鳥の怪獣「リトラ」が、古文書どおり
ゴメスを迎え撃ち倒すが、同時にリトラも力尽きる。


◆・レビュー

 凶暴なゴメスの天敵という位置づけがリトラだ。リトラは口からシトロネラ酸を吐き、
それがゴメスを倒す効果的な武器となるのだが、この怪獣同士の戦いが素朴だが
面白い。派手なパフォーマンスは無いが、生き物同士が闘っている実感が伝わって
くるのだ。

 ゴメスやリトラに関する古文書や伝承に異常に詳しいジロー少年だが、世間から
逸脱したオタク少年というイメージがぴったしの、あまり近付きたくない種類の一種の
専門バカといえそうな人物で、あまり好感を持てないキャラクターだ。子供向けの番組
という事で、理解の無い大人達に対して純粋な感情から正当性を主張する役回りで、
番組を観ている子供達の代弁者のような少年が出てくるのはよくあるパターンだが、
理屈っぽくて取っ付きにくそうな生意気なオタクガキにしか見えない。
当時はこのようなキャラクターが受け入れられたのだろうか。

 最初にゴメスと遭遇して狂乱状態になるのが、ご存知「大村千吉」
アル中の労働者で半狂乱を演じる設定だが、まさに職人芸。さすがである。
ウルトラQには、この第1回にしか出演していないが、記念すべき第1回を飾るに
ふさわしい役者の起用だ。また、若大将シリーズのマネジャー役でお馴染みの江原達治
が好感のもてる管理職を演じている。

ゴメスはゴジラの縫ぐるみの使いまわしで、ゴジラの親戚みたいな感じだ。
ウルトラQ⇒ウルトラマンでは、怪獣の縫ぐるみの使い回しが多く見られるが、ゴジラは別格
として避けてほしかったと思う。
  
◆・点数60点


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