ウルトラQ・第11話「バルンガ」  [ウルトラQ]

第11話「バルンガ」

監督 野長瀬三摩地  脚本 寅見邦男  特殊技術 川上景司
出演 佐原健二  桜井浩子 西條康彦  田島義文
ゲスト出演 青野平義 草川直也  鈴木治夫  

風船怪獣 バルンガ

◆・ストーリー

 地球に帰還する土星ロケット「サタン1号」が「燃料がゼロ」「風船だ」という言葉を
残して通信が途絶えて墜落する。取材飛行中の万城目と由利子が乗ったセスナが
燃料切れとなり、中から風船のような物体が見つかった。風船は周囲のエネルギー
を吸収してドンドン拡大してゆく。
 あらゆるエネルギーを吸収して拡大する宇宙生物「バルンガ」だったのだ。
バルンガは台風のエネルギーまでも吸収し、万事休すと思われたが、宇宙空間に
人工太陽を作り誘導する事に成功する。やがてバルンガは太陽エネルギーを吸収
する為に太陽へ向かう。


◆・レビュー

 暴れまわる怪獣よりも、このような生命体の方が、はるかに怖いように思う。
怪獣は武器や薬品で倒せるが、バルンガには全く役に立たない。
次々とエネルギーを吸収されてしまい、人力や風力以外には動力源が無くなり、
ジワジワと原始の時代にさかのぼってゆくような状態で、最後は地球が終末を
迎えるのだから。
 七丸博士の「バルンガは神の警告だ。こんな静かな朝は無かった。
キチガイじみた都会もうっすらと眠って反省すべきだ」という言葉は、本当に一種の
警告として受け止めたい。今の日本の都市は昼も夜も24時間中、音と光が絶える
事は無いのだから。喧騒に慣らされてしまい、感覚がマヒしている人が多いから、
異常な世界に気がつかないのであろう。この話は、1960年代後半の状況なのに、
2010年の現在、果たして改善されていると自信を持って言えるとは思えない。


◆・点数75点
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