ウルトラQ・第20話「海底原人ラゴン」 [ウルトラQ]

第20話「海底原人ラゴン」

監督 野長瀬三摩地  脚本 山浦弘靖 野長瀬三摩地  特殊技術 的場徹
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦
ゲスト出演  珠めぐみ 石崎二郎 黒沢年男 古谷敏(ラゴン)

ラゴン

◆・ストーリー

 岩根島近海で海底火山の爆発が起こった。「もうすぐ日本が地殻変動で海に沈む」
という論文を書いて学会から追われた海洋地質学者の「石井博士」(石崎二郎)と
妹の文子(珠めぐみ)が住んでいた。岩根島も、もうすぐ海中に没するという石崎博士の
取材に、万城目と由利子ら3人が向かう。

 漁師が噴火と共に謎の卵を拾ってきたが、それは二億年前に地球を支配していたと
されているラゴンの卵だった。子供を取り戻す為に地上に上陸して来たラゴンの前に
人々は恐怖で逃げ惑う。


◆・レビュー

 なんだか、日本沈没の前触れみたいな構想の話と海底原人ラゴンの登場と二本立て
が同時進行しているようで面白い。ラゴンは見た目は怖そうだが、自分の子供を取り返
そうとして海中から追っかけてきたにすぎず、人間を襲う為に上陸したのではない。
悪いのはその卵状の物体でひと儲けしようと企んだ人間の方だ。そういう視点で見れば、
いたずらに怖がる必要はなく、子供を返すだけで解決するという展開は理に叶ってる。

 それよりも、島が沈没する方がはるかに怖いではないか。
愉快なのが学者の意見をまともに聞き入れなかった住民たちが、いざ沈み始めると大慌て
で逃げ出すのだ。備えあれば憂いなしという事を教えてくれる回として記憶しておきたい。
 またラゴンが音楽が好きで、それを利用して絶壁まで誘い出すという展開も面白く、
超科学兵器に頼らず解決するアイデアは高く評価したい。

 ラゴンに襲われる漁師役を、まだ若かった「黒沢年男」「江幡高志」が好演している。

◆・点数90点
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