ウルトラQ・第21話「宇宙指令M774号」 [ウルトラQ]

第21話「宇宙指令M774」

監督 満田  脚本 上原正三 特殊技術 的場徹
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦
ゲスト出演 水本恵子  藤田進 山崎洋 

ボスタング

◆・ストーリー

 由利子が船上で拾った人形が「ボスタングが地球に侵入した」と警告を発するが無視すると、
今度は万城目とセスナで取材飛行中に何者かによってテレポートさせられてしまい、そこでも
宇宙人から同様の警告を受ける。キール星人が地球侵略の目的で怪獣を送り込んできたのだ。



◆・レビュー

 キール星人が地球侵略の為に送り込んだのが、どんな怪獣かと思いきや、
巨大なエイの化け物で、ロケット弾で簡単に退治出来るのだから全然怖くない。
地球人をバカにするなと言いたい。こんなに弱くて毒にも薬にもならない相手なのに、
宇宙のかなたからわざわざ地球まで警告に来る必要もないと思う。普通に考えたら、
宇宙人が侵略目的で送り込んだなどと誰も信用しないだろう。エイの巨大な化け物が
暴れているとしか受け取られないと思う。

 しかも民間人に警告を発してどうするのだろう。政治家や軍人に警告するのが常識
だと思うのだが。それに宇宙人の仲間が大勢地球に住んでいるのならば、地球人の
軍事情報や地球上の各国政府の事や社会状況や民族の特徴や習慣なども十分に
伝達されているはず。その中から、なぜ万城目と由利子を選んだのか。その選考基準も
意図も全く不明だ。

 それに海上保安庁の優柔不断な艦長(藤田進)と、一々命令に逆らったり疑問符を
投げる乗員というのも、相当に不自然な描写である。あんなに優柔不断な艦長の船には
乗りたくないし、反抗する乗員は地上勤務に回されるだろう。

 上原正三脚本であるが、軍事や防衛や戦闘や命令系統という項目に関しては素人以下
の知識とデタラメな考察、あるいは何らかの偏見を持っているようだ。
地球に来ている宇宙人の目印が特徴のあるサンダルという設定が愉快だ。

◆・点数70点
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