エコエコアザラク Rpage 前編 [エコエコアザラク]

★・エコエコアザラクRpage「前編」(2006年)

監督 太一   脚本 天野裕允  太一
出演 黒井ミサ(今野成美) 成瀬梢(伊藤裕子) 山内隆(虎牙光輝)
    鈴木冴子(柳沢なな) ワタル(梅澤詩音) 神父(篠井英介)
    黒魔術教団リーダー(IZUM)

エンディングテーマ「ALL FOR YOU」セイレーン

協力 稲城市役所  黒川東観光農園  よみうりカントリークラブ
    いなぎグリーンウエルス財団  加藤タクシー  妙覚寺   夢屋  

★・ストーリー

 1年前、空から巨大なひょうが降って来て大惨事となった呪われた村があった。
神父と有名カリスマモデルが死亡し、専属フォトグラファーは重傷~行方不明となった。
黒魔術教団に所属するミサは、15世紀の時を経て蘇った「破壊の悪魔エゼキエル」を
探し戦うために、その村へやってきた。そこで事件の真相を調べに来た「隆」(虎牙光輝)
と知り合い、事故現場には一人の少女が居た事が判明する。
 続発する不思議な事件の起きた場所を線で結ぶと五合星になり、
中心に【神降ろしの丘】と、シスター(伊藤裕子)とワタルが住む施設があった。
神父は施設を結界で包み自ら犠牲となり守ったのだ。
エゼキエルの破壊の五合星は増幅していくことが判明し、それを止める為に
、ミサは街を包む結界を張ったが、隆とシスターはエゼキエルによって殺されてしまう。
しかし、シスターが身を捧げ、エゼキエルを道ずれにしたと思われた。


★・レビュー

 ミサはここまで、闇の支配下にあるが組織から離れて単独行動をとって事件を解決する事が
多かったのだが、この回では、ISUMをリーダーとする黒魔術教団に所属し、派遣された事に
なっている。ある意味、新しい解釈かも知れないが、黒井ミサは、あくまでも単独行動が基本
であり、このような集団の一員として行動する筋書きが、ミサの存在を幾分ではあるが希薄な
物にしている。

 エピソードが、ぶつ切りになって構成力が弱く前のシーンとの連動性どころか、繋がりに
欠けているような内容になっている。したがって集中しづらく、さっきまでの話が中途半端で
終わってしまっているようで、監督・脚本とも1本の作品にまとめ上げる能力に問題がある
ように感じる。またセリフの少なさも気にかかる。
「観ている人が勝手に想像して、シナリオを連係させてください」とでも言ってるような粗雑な
作り方である。

 エピソードの展開は結構面白く、エコエコアザラク21世紀バージョンとして興味深いのだが、
やはり「エコエコアザラク」なのだから、実績のある人物に監督と脚本を任せるべきだった。
またBGMも音量が大きすぎて、頻繁に挿入されるので、耳触りで不快に感じたり、押し付け
がましく感じる人も居ると思われる。その場にあったBGMを選択したつもりなのだろうが、
このような手法は、脚本の構成力と映像表現力と演出力の欠如を音響効果で補っている
ようなマイナスイメージを持たれるのではないか。実際、3流監督の下で制作された、
つまらないテレビドラマの中では頻繁に使われるケースがある。VFXの使い方は非常に
効果的だから、そのような点が非常に残念だ。


★・点数50点
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