◆トワイライトシンドローム「卒業」 [霊界]

◆トワイライトシンドローム「卒業」(2000年)

(2000年東京国際ファンタスティック映画祭正式出品作品)

監督 舞原賢三  脚本 岡野勇気  特殊メイク 原口智生

出演  酒井若菜  石川梨沙 福井裕佳梨  菅原あずさ
内藤陽子 白鳥智恵子 岡元夕紀子  高野八誠 黄川田将也

協力 平成国際大学 スタジオ佐賀町ブリュス

◆・ストーリー

 高校生活最後の夏休み「友里」(酒井若菜)達、仲良し4人組は、それぞれ想い出作りに
受験勉強にと励んでいた。友里の提案で、卒業記念のオカルト遊びに、心霊マニアの木下
(福井裕佳梨)が持っていたノートに書かれていた【降霊の儀式】を行うが、その直後から、
プールで、公園で、河原で、次々と悪霊に襲われる。
その儀式は「どんな霊を呼び出すか判らない」ものだった。
友里が幼い頃に一緒に遊んでいたが亡くなった周太が絡んでいるのが判明する。

◆・レビュー 

 舞原監督の狙いどおり、本当に70年代の青春物とホラー物が合体したような
「メルヘンホラー」とでも形容したい作品である。
個々のキャラクターや役柄は学園を舞台にしたホラー物にありがちな設定で、ストーリー展開
も演出も特に斬新さもみられず、一歩間違ったら、学園祭か学芸会の出し物になってしまい
そうな危うい雰囲気が漂った作品になっている。「恐怖よりもメルヘン」なのだ。

 出演者の中では、オカルトマニアの木下役を演じた福井裕佳梨の、冷静で淡々とした語り口が
「エコエコアザラク」テレビ版の黒井ミサに少し近いかなと思わせ、異色の雰囲気を出しているが、
彼女以外は、本当にキャピキャピした女子高生そのままである。
 泣いている仲間を泣きやませるのにお菓子をあげるのも愉快で、女子高生ではなくて幼児か
小学生みたいだが、メルヘンホラーだと思えば、こういう話もスンナリと受け入れてしまう。

 この作品は酒井若菜の為に制作した作品と言っても過言ではないので、ファンは必見である。
内容的よりも彼女を中心に観れば充分に鑑賞に耐えられるのではないか。
酒井若菜は、凄く可愛い顔をしているのに、少し垂れ気味で大きなオッパイが目立つ。
服の上からでもハッキリ判る程で、この容姿のギャップがなんとも言えない。
脳天気丸出しの天真爛漫な振る舞いといい、「コメットさん」に出ていた大場久美子を連想させる。

 この亡霊騒動の原因は、幼馴染の2人が18歳になった時に掘り出して一緒に開けると約束した
宝箱のオルゴールがキーワードになっているのだが、「約束は守らないといけない」という事を
教えてくれる意味では教育作品の役割も果たしている。

 特に以下の項目に人に当てはまる人には、お勧めな作品である。

トワイライトシンドロームシリーズに興味がある人。
酒井若菜ファンの人。
女子高生のキャピキャピした姿を観るのが好きな人
白鳥智恵子のコミカルな演技を観たい人

★・点数30点
nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

死国 ルーヴルの怪人 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。