ルーヴルの怪人 [霊界]

◆・ルーヴルの怪人(2001年・フランス)

監督 ジャンポールサロメ  

出演
ソフィー・マルソー  フレデリック・デフェンタール
ミシェル・セロー   ジュリー・クリスティー

◆・ストーリー

 1935年、エジプトでディフォンテーヌ教授によって発見されたミイラは、
フランスへ運ぶ途中の船内で、ウイルスにより自殺者が続出したいわくつきの物だった。
ルーヴル美術館で、グレンダ教授(ジュリークリスティー)が調べると、妙な事に棺には
名前と顔が消されており護符が無く、青銅の仮面をつけていた。
 美術館の正面のアパートに住んでいたリザ(ソフィー・マルソー)は、停電になった
混乱の中で工事中の地下通路を通り抜けて、偶然、閉館後の館内に入ってしまったが、
そこでミイラの霊に乗り移られてしまい奇怪な行動を取り始める。
 マルタン(フレデリック・デフェンタール)とヴェルラック刑事(ミッシェル・セロー)は、
リザを悪霊から解放する儀式を行う為に指輪を探す。


◆・レビュー

 ルーヴル美術館、「モナリザの微笑」もいいけど、この作品を観た後はエジプトの展示物
を観たくなる。エジプトのミイラは怪奇現象や心霊現象がつきまとうという。
ツタンカーメン王の呪いと黒装束の怪人、さらには予言者の亡霊、そして霊界へ戻すための
儀式と、エジプトがらみの亡霊騒動を題材にした傑作である。ルーヴル美術館の利用の仕方
として面白く、これで1本傑作が出来てしまうのだから奥が深い。

 美術館の展示物から次々と霊が飛び出していくが、ルーヴルにはあんなに亡霊が潜んで
いたら、ちょっとした心霊スポットになってしまう。

 ここではソフィー・マルソーの演技を十二分に楽しもう。
霊に取りつかれてしまい夢遊病者のように振舞い、目的にまい進する演技に注目したい。
喜怒哀楽が激しく、めいっぱい、自分を追い込んでいるような、あんな生活をしていたら
精神的に疲れて参ってしまうだろうなと思う。
表情の変化の多い役柄で、人格がいくつもあるんじゃないかと錯覚する。
本当に御苦労さまと言いたくなる。

 怪人に囲い込まれるシーンのソフィー・マルソーの全裸の後姿、おしり丸出しのシーンは
、一時停止してじっくりと観るのが良いだろう。若かりし頃、他の作品でも全裸(ボカシ付き)
は晒しているが、今は、また別の熟した女性の魅力がムンムンしているばかりか、
野性的な雰囲気が漂ってくる。出し惜しみしない大女優って本当に素晴らしい。

 お婆ちゃんになった「ジュリー・クリスティー」は、「華氏451」に出演した若い頃の
ボーイッシュな雰囲気とは大きく変わり、むしろ色気と可愛らしさが全面に出てきているように
感じるから女性は不思議だ。年寄りになって同年代のお婆ちゃんのガールフレンドには、
このような女性が居てくれたら老後が楽しいと思う。

★・点数 80点


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