ウルトラマン 第10話 「謎の恐竜基地」 [ウルトラマン]

◆・第10話 謎の恐竜基地

監督 満田かずほ  脚本 金城哲夫  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子) 星野少年(津沢彰秀)

ゲスト出演  森幹太 谷育子  田村晴彦  西條康彦

エリ巻恐竜ジラース

協力 下田温泉ホテル

◆・ストーリー

 北山湖の湖畔に住む中村博士は恐竜に取りつかれたモンスター博士という異名を持っていた。
博士は密かに湖で恐竜を飼ってエサまでやっていたのだが、暴れだした事で発覚してしまう。
中村博士は15年前にネス湖探検隊に参加して行方不明となった二階堂教授(森幹太)だった。



◆・レビュー

 不気味な洋館、変人どころか、完全にイッチャッてる博士と、何か怪奇大作戦を思わせる
ような雰囲気で始まる。そして江戸川乱歩の小説を連想させる、サスペンスドラマのような
展開へと続き、見応えのある内容となっている。

 博士の言動や行動で判断する限りは、モンスター博士と言うよりも、キチガイ博士が相応しい。
恐竜をペットにして入れ込むのが凄いが、怪獣を仲間かペットのように接するガキの行く着く先の
姿と想像すれば、その異常性と危険性が判るではないか。あれで人間もエサにしていたという
展開になったら怪奇の世界になってしまうが、そのようなストーリーにした方が更に充実した
内容になり、恐怖感が高まるが見応えがあったのではないか。
 恐竜に「しびれていた」⇒「狂っていた」と言った方が判りやすい。確か、放送当時は
「しびれていた」という表現を使っていたが、この時期は、まだ「キチガイ」は放送禁止用語には
指定されていなかったのだから。

 ジラースは、どう見てもゴジラの着ぐるみにエリマキを付けただけで「エリマキゴジラ」と
呼ぶべきではなかろうか。しかも、中に入っているのも「中島春雄」だ。

 ラストでモンスター博士が息を引き取るが、BGMは「ガス人間第一号」と、
ウルトラQ・「第17話・1/8計画」で流れたのと同じ曲が使われている。
悲しみを表現するのに適しているようだ。

★・点数90点
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