ウルトラマン 「第15話 恐怖の宇宙線」 [ウルトラマン]

◆・第15話 恐怖の宇宙線

監督 実相寺昭雄  脚本 佐々木守  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子) 星野少年(津沢彰秀)

ゲスト出演 原保美 金子吉延 内野惣次郎 

二次元怪獣 ガヴァドン

◆・ストーリー

 少年が土管に描いた怪獣の落書きが実体化してしまった。
原因は宇宙線にある事が判明する。
ガヴァドンと名付けられた怪獣は、眠っているだけで、何もしないナマケモノ怪獣で、
朝になると土管に戻ってしまった。それに満足できない子供達は、強くて凶暴そうな
姿に書き直した為に大変な事になってしまう。


◆・レビュー

 土管に子供が描いた怪獣の落書きが実体化するというアイデア、しかも、その怪獣は
暴れずに、ひたすら寝ているだけで危害を加えない、ただの怠け者みたいな怪獣だった
という設定に、実相寺監督のユニークな着想が見られる。
 夜、落書きに戻っている間に消すという、イデ(二瓶正也)のアイデアは全くその通りで
怪獣対策としては、被害を最小限に抑えて、相手の弱点を突き退治するのが当たり前で、
「怪獣と正々堂々と戦う」ムラマツキャップ(小林昭二)の発言には唖然とする。
頭がおかしいのではないか。まるでスポーツの試合のように考えているとしか思えない。
生死を掛けて決死の闘いを行うのに、なんでこのような発言が出てくるのか?
ムラマツを精神病院へ運び、精神鑑定を受けさせて必要ならば入院させる必要がある。
インフラの破壊、住民の避難や犠牲を考慮しない異常な考え方に基づく暴言であり、
完全なキチガイと断定して良い。

 事件解決後ムラマツは、子供達が一生懸命に怪獣の落書きを書く姿を見て心が真っ暗に
なったというナレーションで終了するが、そのような狂った環境形成の責任の一端が
「正々堂々と戦う」等と言う、ムラマツの思考回路にあるのは確実で、落書きに戻ったうちに
消してしまい、怪獣の落書きを書いた子供を公開処刑するのが望ましいのだ。

怪奇大作戦の所長だった原保美が土管の置いてある土地の地主役で出演している。

★・点数30点
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