ウルトラマン 「第20話 恐怖のルート87」 [ウルトラマン]

◆・第20話 恐怖のルート87

監督 樋口祐三 脚本 金城哲夫 特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子) 星野少年(津沢彰秀)

ゲスト出演 金井 大  北川恭子  鈴木治夫  中島元 松原靖 榊原秀春

高原竜ヒドラ

協力 伊豆シャボテン公園

◆・ストーリー

 伊豆の大村山で、夜間、奇怪な現象が起こり科特隊が調査に向かう。
ちょうどその時、本部に一人の少年が現れて「高原竜ヒドラが現れる」と警告する。
その少年は高原竜ヒドラの像の命名募集に当選した少年だったが、国道87号線で
トラックにひき逃げされて亡くなっていた事が判明する。
やがてヒドラが現れて、87号線で次々とトラックを襲い始める。


◆・レビュー

 ホラー的な要素が強くて他の回とは異質な内容である。
この当時から「交通戦争」と呼ばれていたほど、事故による死傷者数が増加していた。
ヒドラに事故で亡くなった少年達の霊が乗り移っていたならば、単に復讐の為だけに現れた
としか思えないのだが、事故を起こしてない全く無関係なトラックまでも、巻き添えにして
しまうのは、はなはだ理不尽である。それで殺された運転手の怨念と遺族の恨み辛みは
一体どうなるのか?終わりなき怨念と復讐の連鎖が始まってしまうとは考えられないか。
 これは、物ごとを一面的にしかみる事が出来ない人間の発想である。調度、沖縄が被害者
の側面でしか基地問題を見て論じる事しか出来ない種類の人間に支配されてしまったのと
共通したものがある。

 交通戦争という社会問題の側面を連想させるような内容にした結果、怪獣&ウルトラマン
とは、少し懸け離れた内容になってしまったが、そのような安易なシナリオは控えるべきで
あろう。

★・点数20点
nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。