ウルトラマン 第31話 「来たのは誰だ」 [ウルトラマン]

◆・第31話 来たのは誰だ

監督 樋口祐三  脚本 金城哲夫  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)

ゲスト出演 中山昭二  桐野洋雄

吸血植物ケロニア

◆・ストーリー

 科特隊・南米ボリビア支部から20年ぶりにゴトウ隊員(桐野洋雄)が帰国した。
不審な言動と行動が目立つゴトウ隊員を監視している中、不気味な植物が各地に出現する。
植物学者の二宮博士(中山昭二)は、それがアマゾンに居るはずの吸血植物「ケロニア」が
進化した姿だった事に気がつく。
人間の血が美味いのが判ったケロニアは、人類に対する本格的な攻撃を開始したのだ。


◆・レビュー
 
 この回も、前回同様に2人のゲストに触れておきたい。桐野洋雄と中山昭二である。
ゴトウ隊員⇒ケロニアに扮した桐野洋雄は、東宝特撮作品に多数出演しており、
様々な役柄をこなし、貴重な脇役として存在感を示している。
ウルトラQ第27話「206便消滅す」の護送中の犯人役同様、ウルトラマンでもヒール役
を見事に演じている。ここでは、南米育ちの少したどたどしいアクセントの日本語を話し、
いかにも何か隠して居そうな怪しい雰囲気を漂わせ、子供達に怖そうなイメージを与える
怪演は印象に残る。中山昭二は皆が知っている、ウルトラセブンのキリヤマ隊長だが、
ここでは著名な植物学者を演じている。2人とも役になりきって真剣に演技をしている。

 植物が歩いて人を襲うSFは他でも見られるが、「ケロニア」は人類よりも進化しており、
知能も各種能力も発達しているという設定が従来の類似作品の枠を超えた作品として、
脚本の金城哲夫と樋口祐三監督の手腕を高く評価したい。
「沖縄問題」から離れた金城哲夫は、このような素晴らしい才能を発揮すると記憶しておこう。

「ムラマツキャップ」と「キリヤマ隊長」が一緒に出演した回としても記憶に残る。

★・点数90点
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