ウルトラマン 第33話 「禁じられた言葉」 [ウルトラマン]

◆・第33話 禁じられた言葉

監督 鈴木俊継  脚本 金城哲夫  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)

ゲスト出演 伊藤久哉 岩本弘 中島春雄 川田勝明

悪質宇宙人メフィラス星人 誘拐怪人ケムール  宇宙忍者バルタン星人
凶悪宇宙人ザラブ星人 

◆・ストーリー

 航空ショーの最中に、見物に来ていたフジ隊員の弟「サトル」にテレパシーで
話しかける者が居た。やがて上空で地上で、常識を覆すような超常現象が次々と起こる。
地球を手に入れる為にやってきたメフィラス星人の仕業だった。
メフィラス星人は、なぜか少年のサトルを相手に、地球を渡すよう迫るのだった。
そして巨大化されたフジ隊員が現れる。

◆・レビュー

 頭のおかしい宇宙人が登場する。「地球をあなたに上げましょう」そう一言言ってほしい。
これを小さな子供相手に交渉してどうするのだろう。子供は地球の支配者でも代表者でもない。
許可や認可や承認を求める筋合いでもない。そのような決断を迫っても無意味だ。
メフィラス星人とは、頭のイカレたキチガイ宇宙人に違いない。そのキチガイがUFOに乗って、
はるばる地球にやってきたのだ(宇宙にもキチガイが居るのだ)長旅をして、わざわざ地球
まで来たのがこんなキチガイとは、大変迷惑な話だ。「本当に欲しいのは地球の心だった」等
とか「誰も地球を売り渡さない」等、もうチンプンカンプンである。

 個人が地球を売り渡す事など不可能で所有権は誰にあるのか?
こうなってしまうと空想科学ではなくて【 妄想世界の狂った寸劇 】になってしまう。
脚本は金城哲夫である。また例によって沖縄がらみの例え話しでも考えたのだろうか。

 フジ隊員が巨大化して町中に現れる。正確にいえばフジ隊員の肉体だけでなくて、
制服も(おそらく下着も)身につけている装飾品や武器類も、全てが一緒に巨大化して
しまったのだ。生身の肉体以外の衣類や装飾品も均等にバランス良く巨大化するなど
不自然ではなかろうか?
ウルトラQ・第22話「変身」のように肉体だけが巨大化する方が自然なのだ。
それともう一つ、ケムール人を撃退したのは、ウルトラQ第19話「2020年の挑戦」で
明らかなように、科特隊ではなくて「一の谷博士」(江川宇礼雄)と「宇田川刑事」(柳谷寛)
である。

★・点数10点
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