ウルトラマン 第39話 「さらばウルトラマン」 [ウルトラマン]

◆・第39話 さらばウルトラマン

監督 円谷一  脚本 金城哲夫  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)

ゲスト出演 平田昭彦

宇宙恐竜ゼットン 変身怪人ゼットン星人 ゾフィー

◆・ストーリー

 空飛ぶ円盤の大群が地球に向かってきた。ゼットン星人である。
地球を侵略するのが目的で、科特隊日本支部とウルトラマンが最初の攻撃目標だった。
科特隊は全力で迎え撃つが、ゼットンの工作員が岩本博士(平田昭彦)に化けて
科特隊本部に侵入し、内部から破壊活動を行う。しかも頼みの綱のウルトラマンも
ゼットンに倒されてしまい、万事休すとなる。

◆・レビュー

 宇宙からの侵略者は初めに日本支部とウルトラマンを殲滅させてから、世界各国に向かうと
みられている。なぜ、各支部は支援に出動しないのだろう?日本支部とウルトラマンが敗北したら
、地球が宇宙からの侵略者の手に渡ることを意味するのだから、連合して戦うべきで、各支部
ごとにバラバラに戦っていたら各個撃破されてしまう。地球防衛戦略として、軍事的視点から
見たら絶対にあり得ない。脚本の金城哲夫は、SFや怪獣物の作品を担当するならば、このような
シチュエーションのシナリオを描く機会が当然あるのだから、もっと軍事を学ぶ必要があったのだ。

 ゼットンは登場した宇宙生物や怪獣の中でも最も強かったと評価される。ウルトラマンの武器
が全く通用しなかったが、岩本博士が発明した、まだ試作段階の武器で撃破出来たのだから、
科特隊は「38話のイデのように」悩む必要などまったくないと改めて確認したい。

 ハヤタは赤い球との衝突後の記憶が無いという。これでは、皆と話が合わないし、
周囲から精神状態を疑われて、ウルトラマンだった事がバレテしまうのではないか。
ウルトラマンと分離して赤い球があった地表に立ちつくしているのに、なぜ発見されないのか
非常に不思議だ。ウルトラマンは地球上では3分間しか居られないのだから、あくまでも身体は
ハヤタだ。したがってウルトラマンは、ハヤタの頭の中で意識としてのみ存在していた事になる。
意識と言うよりも、魂と解釈した方が判りやすいと思うが、ハヤタに命を上げないとハヤタは死んで
しまうのならば、ハヤタの意識は何処にあったのか?謎と矛盾を残してウルトラマンは終わる。

★・点数60点
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