恐怖劇場 アンバランス第11話「吸血鬼の絶叫」 [恐怖劇場アンバランス]

◆・第11話「吸血鬼の絶叫」

監督 鈴木英夫   脚本 若槻文三
出演 勝呂誉  弓恵子  富田浩太郎 谷口香 ジョーデコ-ネング
 
◆・ストーリー

 地下室の棺桶で死んでいたはずの仲間(富田浩太郎)を蘇らせる為に、トランシルバニア
から来た吸血鬼(ジョーデコ-ネング)が現れ、胸に刺さっている杭を抜き蘇らせてしまう。
復活した吸血鬼によって東田(勝呂誉)の妹が犠牲者になるが死因は失血死だった。
友人のスナックのママ(弓恵子)の父親「鬼村教授」は「日本にも吸血鬼が居る」と唱えた
事で大学教授の椅子を追われた後に、失血死したという。
 吸血鬼は執拗にママを狙い連れ去るが、追っていった東田は地下室を発見し、2人の
吸血鬼を殺す事に成功する。吸血鬼になり杭を打たれている鬼村教授の死体もあった。


◆・レビュー

 ここで取り上げられる和製吸血鬼は杭を打たれても死んでいなかった。身体ボロボロになり
灰となって飛び散る事も無く、五体満足で寝ており、杭を抜かれると生き帰ってしまったわけで
、西洋の吸血鬼とは種類が異なるのか、はたまた杭の効力が薄かったのか。徹底せずに
中途半端な処理という点では極めて日本的である。
 この和製吸血鬼は、血を吸うときもジワジワっと少しずつ吸い取るのではなくて、一気に全部
吸い取ってしまう貪欲な性質を持っている。
 「銀の十字架」と「ロウソクの炎」に異常に弱い。トランシルバニアから来た本家ドラキュラは
物ともしないのだから、まるで本物とレプリカくらいの違いあがるように見受けられる。

 犠牲者が6人いた事になっているのに、なぜ男の吸血鬼しか出てこないのだろう。
東田も車中で襲われるが、「吸血鬼ゴケミドロ」でも感じたのだが、ハッキリ言って、男が男の
首筋に唇をベタ~っと吸いついたり、吸いつかれたりと想像しただけでも非常に気色悪い。
観ているだけでも不快感を感じる。男性吸血鬼が男を襲い吸血するシーンは本当に辞めてほしい。
その方面の趣味や性的な嗜好を持っている人を除けば、その方が恐怖ではなかろうか。
それに、あのような風貌ではいかにも怪しい。深夜徘徊していれば警察の職務質問の対象に
なるだろうし、事件直後に周辺で見かけた不審な人物として目撃証言が出てくると思われる。
ホラーとか恐怖物といえば定番のような吸血鬼登場という所で、ある意味、無難な企画制作と
いえるが、あまり勧められない。

★・点数10点
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