恐怖劇場 アンバランス第13話「蜘蛛の女」 [恐怖劇場アンバランス]

◆・第13話「蜘蛛の女」

監督 井田探  脚本 滝沢真里  光学撮影 川北鉱一
出演 八代万智子 佐々木功  真里アンヌ  今井健二
    集三枝子  高品格  大泉湶  若水ヤエ子

◆・ストーリー

 モデルの恋人(真里アンヌ)が居る、売れないカメラマンの辰也(佐々木功)は、
蜘蛛が大好きで自室で飼っている元高利貸しの女社長・連子(八代万智子)のツバメとして
ペット同然の扱いをされて生活していた。女社長と自分に付きまとうヤクザ(今井健二)が、
裏で繋がり自分を騙していたのを知った辰也は二人を殺して、念願の写真の個展を開く事
に成功したのだが、連子の妹を名乗る女(集三枝子)が現れる――――


◆・レビュー

 真里アンヌのような美しい恋人が居ながら、ツバメの立場を利用して写真の個展を開く資金を
稼ごうと目論む辰也が、思い通りに行かずに悩んだり、裏では騙されていても、全く同情の念は
感じない。また殺されてしまう蓮子にも同情しない。所詮、お互いの打算と欲望の下に繋がって
いるだけの関係にすぎない。辰也は連子のペットであり、飽きたら捨てられる運命は確実。
 逆に連子は辰也にしてみれば、打ち出の小槌であり、金の切れ目が縁の切れ目となるのも
確実。今回の物語には善悪の判断も感情移入も必要ない。打算や思惑を持った男女が自滅
するという点では、自業自得であり、世の中を甘く見てる亡者が居なくなってスッキリ爽やかと
思えば良いだけだ。

 あちこちに現れる連子の亡霊 蜘蛛が連子の生れ変わりなのか、連子の怨念が移ったのか
不明だが、正直言ってあまり気持ちの良い話ではないし画面も気味が悪い。
このマンションの一室そのものが、クモが嫌いな人、生理的に受け付けない人にとっては気味の
悪い部屋だし、題材そのものに不快感があるだろうから途中で見るのを辞めた方が良い。
蜘蛛が嫌いな人は、本当に見ない方が良い。

 有閑マダムが、蜘蛛とバター犬と、どちらを飼うのが正常か健全かといったら、
やはりバター犬であろう。この場合、ペットの達也が居るからバター犬は必要ないのかも
知れないが、蜘蛛を飼う、蜘蛛が好きとは、理解しがたい変態女である。

 この回は出演者が素晴らしい。
真里アンヌと佐々木功に加えて「高品格、若水ヤエ子、大泉湶」と、映画界で名脇役として
長年に渡り活躍している面々が起用されて、ヤクザ役で「今井健二」が出てきて、さらには
グラビアで美しい水着やヌード姿を見せてくれていた「集三枝子」と至れり尽くせりで、
誠に見事なキャスティングである。

 そし連子役の ☆八代万智子☆
テレビ東京の「プレイガール」に、レギュラー出演していたので覚えている人も居ると思う。
パンティーが透けて見えてしまうようなネグリジェ姿で、お色気ムンムンで迫って来るの
だから、拒否するのは難しい。八代万智子ファンにとってはお宝映像なので、テレビ放送が
あったら絶対に観て録画保存するべきだし、DVDを発見したら購入する事を勧めたい。

★・点数・90点
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