エコエコアザラク TV版 ・第4話「愚魔」 THE FOOL [エコエコアザラク]

第4話「愚魔」 THE FOOL

 監督 服部光則    脚本  古庄淳

出演 佐伯日菜子  小栗華織  由良よしこ
    正城慎太郎  白石タダシ

◆・ストーリー

 橋桁で占いをやっているミサの所へ、一人の女性が(小栗香織)訪れる。
不倫相手の男性を自分の物にしたいというのだ。黒魔術によって妻(由良よしこ)と
入れ替わる事に成功するが、用意された離婚届を発見して愕然とする。
実は男は妻と離婚寸前の状態だったのだ。
しかも子供には本当の母親ではない事が見破られてしまう。にっちもさっちも
行かなくなった女性は、ミサの要求通り「黒魔術の掟」に従い自滅への道を進む。


◆・レビュー

 この回は、不倫関係を清算しようとした結果が悲劇に終わってしまう、メロドラマのような
展開になっているが、それをエコエコアザラクではホラー風に話を進行させていく。
「黒魔術の世界では掟は絶対」である。黒魔術が使えるようになっても、罪のない人を
苦しめたり、巻き添えにするのは許せない事とされている。ミサは致命的なミスを犯した
女性に対してナイフを手渡し、自分で決着をつけるよう求める。
 それは自決を強要しているようなものだが、それが黒魔術の世界の掟であり、自分が黒魔術
を使えるようにした人物に、掟を忠実に実行するよう求めるのは闇の世界の義務なのであろう。

 魂を悪魔に捧げるというのは、とてつもない力を手に入れて、自分の願望をかなえる為に、
人間社会の常識では考えられない力に頼るわけで、その見返りとして、大きなリスクを伴う
のは当たり前の事である。人の道に外れた生き方を選択した事で生じるリスクの大きさと、
それに続く罪の深さを知らなければならないし、思い込みの激しさから短絡的な行動をとっては
いけない事も教えてくれる。
 不倫相手の男性は、本当に妻と別れて自分と一緒になるつもりだったのに、騙されていると
思い込んで先走った行動に出たのが裏目になったのだから、愚かなバカ女の自業自得なの
だが、ここで男性の側の責任にも触れねばならない。
 
 不倫相手の女性に対して、妻子持ちを隠して独身を装い金を無心する。
あれでは誤解が生じるのも当たり前で、明確な意思表示と離婚への経過を話しておけば、
悲劇は避けられたはずだ。そういう点で考えると男性の方も自業自得なのである。

★・点数・40点


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