エコエコアザラク TV版 第5話「隣の女」THE-NEIGHBOR [エコエコアザラク]

 第5話「隣の女」THE-NEIGHBOR

監督  村松弘之  脚本 林民夫

出演  佐伯日菜子  木村剛  広菜りえ子
     高橋浩一   南周平

協力  コミュニティーストア「なかのや」

◆・ストーリー

 大学生の雄次(木村剛)は、引っ越してきた当日に隣の女性、明美(広菜りえ子)が
突然「助けてください」と言って部屋へ入って来られる。翌日に挨拶に行くと、明美が
五合星の板に張り付けられてミサに呪文を掛けられている儀式の最中に出くわす。
助けを求める明美の懇願に引きずられてしまい、短絡的な同情心と正義感に駆られた
雄次は、一緒に逃亡するが、奇妙な世界に迷い込んでいく。
そしてついに明美の正体が明らかになるが、信じられないような結末を迎える。


◆・レビュー

 この物語は純愛でもなんでもない。一見すると親しい友人の居ない寂しい男女が結ばれて
しまうような結末だが、実はそうではない。青春期に普通に恋愛をした事がなくて、女性に
免疫のない愛情に飢えたバカ男の哀れな自滅物語にすぎない。
 生きている薄幸な彼女を助けるのではなくて、邪悪な悪霊によって、優しさや寂しさに
付け込まれてしまい、道ずれにされて地獄に引きずり込まれてしまっただけなのである。
したがって同情も憐れみも、そして共感も感じる必要はない。あの世の女性と運命を共に
するといっても「死国」(東宝)のカップル(栗山千明&筒井道隆)とは全く異なるので
混同してはいけない。

 中学~高校の多感な青少年期に異性の友達と何がしかの交遊を持たないと、このような愛情
の勘違いといえそうな愚行に陥る危険性が高くなる。悪魔がもたらす恋愛感情も同情心も単なる
思い込みや見せかけにすぎず、このような思い込みの激しい人間が周囲にいると対人関係が
非常に疲れる。愛情や優しさに飢えた愚か者の勘違いの行き着く末であり、そういう所にも悪魔や
悪霊は浸けこんでくる。その典型的な例といえよう。

 明美の正体は、女性の姿を借りた悪魔なのだ。普通ならば容姿が崩れていく奇怪な状態を
観れば、その恐ろしさと異様さに「オエッ!」となって引くはずなのだが、このバカ男は視野が
狭くなり正常な判断が出来なくなっているわけで、純粋すぎるあまり、そのようになってしまう点が
非常に恐ろしい。
明美役の広菜りえ子の容姿は中の上という所か。そこそこに奇麗な女性である。


★・点数・20点
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