エコエコアザラクTV版 第7話「死の掟」 THE RULE [エコエコアザラク]

 第7話「死の掟」 THE RULE

監督  村松弘之 脚本 林民夫

出演  佐伯日菜子  太田有美   高橋里香
     横田ともこ  神谷涼

協力 タヒラ堂書店

◆・ストーリー

 ミサはアルバイトをしている古本屋で、魔術の本を探している女子高生の仁美
(太田有美)と知り合う。彼女は1週間前に交通事故で死んだ親友の恭子(高橋里美)を
蘇らせて会いたいと言う。ミサは黒無術を使って二人を会わせてあげるが一つ約束をさせる。
しかし仁美は恭子を助ける為に、ミサとの約束を守らずに暴走してしまう。


◆・レビュー

 友達が居なくて独りぼっちで迫害されている人には、見せかけの優しさは時として仇となる。
普通ならば「ありがとう」「どうも」の御礼だけで済んでしまう程度の親切なのに、孤独で疎外
されている人にとっては、少しの親切と優しさに触れただけで、そうしてくれた相手に対して
特別な感情を持ってしまうのはよくある事だ。
ウルトラQダークファンタジー第4話「パズルの女」でも、そのような境遇の女性を取り上げている。

 ましてや相手が何か腹黒い目的があって接して居る場合には、友情や親切は仕掛けた罠
にすぎないのだが、それに気がつくほどの精神的な余裕も人生経験もないのだから。

 仁美は、レイプされかけたり、恭子に騙していた事を告げられても信じないで交通事故の
身代わりになろうとする。どこまでもお人好しでマヌケな思い込みの激しいバカ女のように見える。
同じ境遇にない人には、そう見えるだろうが、周囲から差別されて、無視されて孤立している
人にとっては、自分が騙されたり、利用されてると判っていても、それを直感して決別する事で
、また以前のような独りぼっちの寂しい世界に戻ってしまう事への恐怖感があり、再び訪れる
寂しさと悲しさには耐えられないと思えば少しは理解出来るだろう。
 一見、この回はエコエコアザラクとは関係ないようなストーリー展開と感じるかもしれないが、
「人の心の弱さと寂しさ」について判り易く表現しており、エコエコアザラクの物語全体に流れる
「悪魔がつけこむ下地」という点に関して連動制が見られる。

 ミサがいつものセーラー服ではなくて、皆とお揃いのブラウスとチョッキのファッションである。
また、クラスメートがカラオケボックスで歌う歌が、番組の間のCMで流れる「愛を殺して」
(梶原ユキコ)である。

 今回、仁美役を演じた太田有美は、この作品出演時点では、まだアイドルとは程遠い容姿で、
どう見てもアイドル系ではなくて、演技派女優として今後を期待できそうな雰囲気なのだが、
後日発売されたアイドルDVD(2006年・制作発売・ベガファクトリー)では、顔も身体も、
スッキリ、クッキリして、ビキニの水着姿で輝いている。
実年齢よりも若々しく、適度に色気が出てきて、まるで別人みたいなので、興味があるか
好みのタイプだったら、アイドルDVDを買う事をお勧めしたい。

★・点数30点

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