エコエコアザラクTV版 第18話 「包囲」SEVEN Ⅱ [エコエコアザラク]

第18話「包囲」SEVEN Ⅱ

監督  広田幹夫 脚本  近藤巧治  脚本監修 梶研吾

出演  佐伯日菜子  望月沙耶 横山夏海 須藤実咲
      内藤愛子   山本智代  白川由美子  樹高梨菜
      米野薫   つぐみ


◆・ストーリー

 クラスメートが次々と血塗れとなり、無残に死んでいく。皆が映っている一枚の奇妙な
スナップ写真が犯罪を予見していた。その写真には不思議な光の斜線が入っており、
さらには死んだ者の写真の上に次々と現れるのだ。どうやら死の原因と関係があるらしい。
 ミサは水晶球を使って、事件の解明を試みるが、何者かが魔術を使ってミサの邪魔を
してきた。それは生き残ったクラスメートの中の誰かだった。
 写真を撮った責任を感じて自宅に帰ったえりを迎えに行ったミサだが、突然えりに
襲われる。テーブルの上のスナップ写真には、五合星のラインが入り、なんと、ミサの写真
が中央に置かれていたのだ。



◆・レビュー

 ミサが通学に利用している陸橋を使って、逆十字の封印をする。ミサの強大な力を警戒
している事の証明である。スポーツの視点で見れば、敵はスカウティングを行い情報収集
に成功して、序盤戦~中盤戦に掛けて、ミサに圧勝したといえる。

 えりが自滅して、事件は解決したかに見えたが、陸橋の下で、ミサには、また不気味な
声が聞こえてきてラストとなる。「誰も救えなかった」という、このエコエコアザラクの
物語全体に流れるキーワードのような言葉をミサは自嘲気味に唱える。
 魔術を悪用する者や悪魔その物から皆を救う意思と目的があるにも関わらず、実らない
虚しさと悲しみがベースになっている点が、このSEVEN3部作では特に強調されている
のではないか。

 クラスメートの中に真犯人が居て、仲間達が次々と無残な殺され方をして生贄になって
いくというパターンは劇場版ⅠやⅢのストーリーと生贄イメージとも重なっているのだが、
この回では、カズエ(白川由美子)由香里(山本智代) 久美子(樹高梨菜) 
栄子(内藤愛子)と死んでいく血まみれの死体が無残さと異様さを表している。

 また、恵子(横山夏海)えり(望月沙耶)秀美(須藤美咲)の3人は、他の出演者よりも
セリフが多い。第17話の主役は「つぐみ」だが、この18話では「望月沙耶」である。

【注】★・

この18話放送後、当時、異常な猟奇事件として社会を賑わせていた神戸の酒鬼薔薇の
犯人が逮捕されるのだが、深夜、地上波のテレビ東京で放送されていた当番組は、
ホラー物、オカルトの影響を過剰反応した「完全に間違った狂った解釈」によって、
エコエコアザラクは、この回で打ち切り⇒中止となってしまう。
19話以降は、CS放送のチャンネルNECOで放送された。

◆・修正しました。前回、17話のレビューで間違って記述しました。
18話までが地上波で放送されました。

★・点数・100点
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