エコエコアザラク TV版 第25話 「妹」 ANRIⅡ [エコエコアザラク]

第25話「妹」ANRIⅡ

監督  舞原賢三  脚本 林荘太郎  「原案・脚本・監修」 梶研吾

出演  佐伯日菜子  川井博之 野本実穂乃 秋本翼
     東静子  加藤茂雄  今村理恵

協力 藤野開発

◆・ストーリー

 アンリ(今村理恵)は、守護神様として祭り上げられている。
シスター(野本実穂乃)は「新たな器が必要」と、村人達にミサを指名した。
魔術を封印されたミサは危機一髪の所で、リョウ(川井博之)に助け出され、村人達と
シスターの追手から逃げ回る。 
 無事逃げ延びてホッとしたのもつかの間、突然現れたアンリに、リョウは刺されて
しまい、さらにミサの身にも危険が及ぶ。実はアンリはシスターの一人が変身した姿
だったのだ。シスターは死に際に人類と神の関係の驚愕の事実を話し始める。

◆・レビュー

 大門村(おおかどむら)とは、大いなる門⇒だいもん(ダイモン=悪魔の語源である)
その悪魔が、村人達には守護天使となっている。崇められる者が降臨するには、器として
能力者の身体が必要であり、降臨されると身体が崩壊するという。
中世の魔女狩りは、能力者をあぶり出し器として利用する為に、彼らの神が引き起こした物
だったのだ。そして、今「ミサとアンリ」という極めて良質な器を確保しつつあるのだ。

 アンリに変身していたシスターによって、驚愕の事実が語られる。
悪魔、神、天使、等は、人類が勝手に分類しているだけで、人類、そして地球の精神の支配者
として太古から存在していたのである。人類はエネルギーとパワーを提供する養殖された生物
のようなものと解釈出来る。彼らは、この世に渦巻く人間の醜い憎悪のパワーを吸収して、
いずれは全宇宙に君臨する目的で、能力者を血祭りに上げてきたのだ。

 我々は「神?」悪魔の手によって飼われエネルギーやパワーを供給する存在にすぎなかった
のである。洗脳された純真無垢な村人達、呪文を唱えながら迫るシスターのグループ。
政府や警察や自衛隊の力が及ばぬ異様な世界である。

 この回で、ミサは初めて敵の正体と強大な力を知るのだが、妹を助けて両親を元の身体に戻す
為に、単身、敵地に乗り込む。それは正義や人類の平和の為ではない。ストーリーの進行は壮大
な方向に展開しそうなのだが、ミサにとっては個人と家族の問題のままである。
大上段に構える所なく、個人的なささやかな希望を貫きながらも、結果として人類の救済に
繋がっているような働きをする事になる。


★・点数100点
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