ウルトラQ・第14話「東京氷河期」 [ウルトラQ]

第14話「東京氷河期」

監督 野長瀬三摩地 脚本 山田正弘  特殊技術 川上景司
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦 田島義文
ゲスト出演 有馬昌彦 佐藤英明

ぺギラ

◆・ストーリー

 羽田空港で着陸寸前の旅客機が空中で停止して墜落し、空港全体が冷凍化する。
南極に住んでいるはずのペギラが突然東京に現れたのだ。
 元ゼロ戦のパイロットで出稼ぎで東京に来ていた沢村は、星川航空のセスナの機内で
酔っぱらって寝込んでいる所を万城目達に発見される。セスナを強奪して逃走しようと
するが、自分を探しに田舎から出てきた息子の頼みを聞き、自ら大役を買って出て、
ぺギミンHの入った缶をセスナに積んで勇敢にもぺギラに立ち向かう。






◆・レビュー

 南極の原子炉が破壊し、氷河の大群が北上して「オーストラリア」「インドネシア」
「フィリピン」と寒波に襲われているという状況だ。ぺギラは、どういうルートを通った
のか判らないが、南極から北極へ移動する途中、目撃されず、レーダーにも映らず
隠密行動を取ることに成功したのだ。
 しかし、この3カ国が寒波に襲われたならば、何らかの影響を与えて姿を目撃され
てるはずではなかろうか。もし日本までノンストップで飛行したのならば、それなりに
体力を消耗しているはず。生息地が南極だったのだから、大都会の東京に降りて
大暴れするよりも、人が少なく大自然豊かな北海道や中国の僻地、あるいはシベリア
辺りで一服して体力の回復に努めた方が良いと思うのだが、そういう判断が出来ずに
闇雲に陸地に降下して、行きあたりバッタリの行動をするなら、やっぱり怪獣はバカ
なのかと思われるだけだ。

 しかし、よく考えてみると、環境に適応するのではなく、一時的にせよ、自分が居る
場所の環境を自分に都合の良い状態に変えてしまう事が出来るのだから、
「ぺギラ」は強力な怪獣だと思う。

元ゼロ戦パイロットの沢村は、戦時中の戦闘、そしてぺギラ退治と、お国の為に貢献
したのである。出稼ぎ(季節労働者)とか元ゼロ戦パイロットなど、このような子供番組
でも当時の時代背景が出ている設定を、懐かしく感じる人も居る事だろう。

◆・点数・85点

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