スターシップトゥルーパーズ2 [宇宙]

◆ スターシップ・トゥルーパーズ2

監督 フィル・ティペット・ 脚本 エド・ニューマイヤー 
原作 ロバート・A・ハインライン

出演
ダックス大尉  (リチャード・バージ)
シェパード将軍 (エド・ローター)
サハラ2等兵  (コリン・ポーチ)
サンディ2等兵 (サンドリーヌ・ホルト)
レイク軍曹   (ブレンダ・ストロング)
ディル中尉   (ローレンス・モリソン) 
ソダ軍曹    (ケリー・カールソン)
 

◆・ストーリー

 新種のバグが現れた。
それは人間に寄生して脳をコントロールして次々と仲間を増やしていく。
シェパード将軍の指揮する機動歩兵部隊は敵陣での激しい戦闘で周囲を
包囲されて撤退不可能となってしまった。
 かろうじて廃墟となっていた前哨基地へ逃げ込むが、外部を囲まれたうえに
、内部ではバグに身体を乗っ取られた兵士に狙われる恐怖の挟み撃ち状態
の中で、残された兵士たちは絶望的な状況に追い込まれていく。


◆・レビュー

 第1作を観て続編だろうと期待して観た人は間違いなく失望するし、あのような、
スペクタクルでダイナミックな映像は見られない。映像だけでなく内容も暗い。
進化した昆虫の化け物が出てくるものの、「スターシップトゥルーパーズ」の題名を
使っただけの詐欺のような作品である。第1作とはほとんど別の内容の作品と思って
間違いない。
 「遊星からの物体Ⅹ」「エイリアン」「ヒドウイン」等を観た後では、恐怖感も不気味さも
感じる事もなく、とても映画館まで足を運んでみたいとは思わないだろう。
 失敗作の烙印を付ける為の表現として「壮大な」とか「見事な」ではなくて「愚かな失敗作」
と言いたい。フィル・ティペットの監督デビュー作は散々なまでの失敗に終わったのである。

 なぜ、このような暗くて何のインパクトも与えない作品を作ったのか大きな疑問だ。
第1作で見せた、しぶとく冷酷な虫との緊迫感に満ちた戦闘シーンよりも、暗くて古びた
前哨基地で、大尉を軸にした部隊内の隊員達の行動や感情に重点を置いた内容は、
期待外れなだけでなく、ただただ退屈としか言いようがない。人体への寄生とコントロールに
関しても、他の作品で見たのと似たような方向に進んで行ってしまうようならば、無理やり
パート2を作ったけどバッタ物が出来てしまったという事になる。

 戦意高揚とリクルートの為のプロパガンダニュースの映像の後で、
「大きくなって軍の為に死ねよ」産まれたばかりの赤ちゃんに向かって軍人が言う。
まるで死ぬ為に生れてきて育てられていくような点に僅かな怖さを感じるとともに、
その赤ちゃんの母親であり、一人生き残った「サハラ2等兵(コリンポーチ)」が
大事そうに抱えて立ち去る姿に生命の大切さと母親らしさを観る事で、正常な神経を持った
人間が居るのが判るのが救いか。

★・点数・30点 
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