エコエコアザラク TV版 第24話 「影」 ANRI 1 [エコエコアザラク]
第24話・「影」 ANRI 1
監督 舞原賢三 脚本 林壮太郎 「原案・脚本・監修」梶研吾
出演 佐伯日菜子 川井博之 野本実穂乃 秋本翼
東静子 加藤茂雄 今村理恵
協力 藤野開発
◆・ストーリー
アンリ(今村理恵)が、シスター達に拷問に掛けられ耳を切り取られる痛ましいビジョンが
ミサ(佐伯日菜子)に送られてきた。
その映像に導かれたミサは、山奥の「大門村」(おおかどむら)に向かう。そここそが、
「第22話・魔女裁判」で、人形遣いが喋った「逆十字に祝福された楽園の門」だった。
ミサは滝で行水している妊婦の少女・樹梨(秋本翼)と知り合うが、その村は
「大いなる門の守護神様」に差し向けられたシスター達(野本実穂乃)によって支配された
奇怪な村で、村は丸ごと、住民と共に古い昔から悪魔達に支配され続けており、
ほぼ全員がマインドコントロールに掛かり洗脳されてしまっている村だった。
親切な老夫婦(東静子、加藤茂雄)でさえ、合図と共にまるで別人のようになってしまう。
まさに完全アウエイの状態の中へミサは単身潜入していった。
◆・レビュー
いよいよ、ミサと悪魔の最終戦争が始まる。
第1話から23話までの魔術や超能力者を巡る一連の戦い、「ヘカテ」も「SEVEN」も、
全てここまでの序章に過ぎず、大門村⇒「逆十字に祝福された楽園の門」での闘いが
全ての事件や出来事の終着点なのだ。大門村に通じる吊り橋を渡る時、それは希望を
捨てる事を意味する。
第16話の「我に器を差し出せ」という言葉の意味もここに繋がっており、ドラマが進行する
に従い、おぞましい事と判って来る。悪魔も天使も実は一体で、全宇宙の支配を企む超能力体
の存在の仕業という設定が、この物語を単なるホラードラマの枠を超えた、壮大で想像力
溢れる無限の展開に発展させる要素となっている。
また、この回からラストまでの3回は、ミサの表情がそれまでとは異なり、悲壮感が漂う
ようなメイクと表現によって演じられているように見える。
それまでの23回とは、明らかに異なる3話完結の話である。
樹梨は出産する時には「素敵なそよ風の音を聞く」というが、そよ風の音という表現に
洗脳の恐怖がある。直後に、村人が「良い子だ~良い子だ~」と言いながら、鶏の首を
バッサリと刎ねて血が飛ぶシーンが入る。その夜行われる儀式もこれと同じだ。
それは、妊婦の腹をバッサリと裂いて胎児を取りだす猟奇的な儀式なのだが、全く同じような
意味合いで、飼っている生物の収穫をイメージしたシーンとして実に良い挿入のタイミングと、
描写の表現である。ここで一つの疑問がある。少女を妊娠させた相手の男性は誰なのか?
村人役に扮した中高年の役者達、彼らは字幕に名前も出てこないが、全員が村人に扮し、
与えられた役になりきり、状況に応じた演技をこなしているのが印象的だ。実に見事である。
アイドル歌手から役者に転向したり、プロダクションの力やメディアによって祭り上げられた
ものとは異なり、「プロの役者として下積みの中で、舞台の場数を重ねて鍛えた演技」を
観る事が出来るのは素晴らしい。
陽のあたる場所に出てきてスポットライトを浴びるチャンスは滅多にないが、
彼らの存在が主役を引き立ててドラマを盛り上げているといっても過言ではない。
★・点数100点
監督 舞原賢三 脚本 林壮太郎 「原案・脚本・監修」梶研吾
出演 佐伯日菜子 川井博之 野本実穂乃 秋本翼
東静子 加藤茂雄 今村理恵
協力 藤野開発
◆・ストーリー
アンリ(今村理恵)が、シスター達に拷問に掛けられ耳を切り取られる痛ましいビジョンが
ミサ(佐伯日菜子)に送られてきた。
その映像に導かれたミサは、山奥の「大門村」(おおかどむら)に向かう。そここそが、
「第22話・魔女裁判」で、人形遣いが喋った「逆十字に祝福された楽園の門」だった。
ミサは滝で行水している妊婦の少女・樹梨(秋本翼)と知り合うが、その村は
「大いなる門の守護神様」に差し向けられたシスター達(野本実穂乃)によって支配された
奇怪な村で、村は丸ごと、住民と共に古い昔から悪魔達に支配され続けており、
ほぼ全員がマインドコントロールに掛かり洗脳されてしまっている村だった。
親切な老夫婦(東静子、加藤茂雄)でさえ、合図と共にまるで別人のようになってしまう。
まさに完全アウエイの状態の中へミサは単身潜入していった。
◆・レビュー
いよいよ、ミサと悪魔の最終戦争が始まる。
第1話から23話までの魔術や超能力者を巡る一連の戦い、「ヘカテ」も「SEVEN」も、
全てここまでの序章に過ぎず、大門村⇒「逆十字に祝福された楽園の門」での闘いが
全ての事件や出来事の終着点なのだ。大門村に通じる吊り橋を渡る時、それは希望を
捨てる事を意味する。
第16話の「我に器を差し出せ」という言葉の意味もここに繋がっており、ドラマが進行する
に従い、おぞましい事と判って来る。悪魔も天使も実は一体で、全宇宙の支配を企む超能力体
の存在の仕業という設定が、この物語を単なるホラードラマの枠を超えた、壮大で想像力
溢れる無限の展開に発展させる要素となっている。
また、この回からラストまでの3回は、ミサの表情がそれまでとは異なり、悲壮感が漂う
ようなメイクと表現によって演じられているように見える。
それまでの23回とは、明らかに異なる3話完結の話である。
樹梨は出産する時には「素敵なそよ風の音を聞く」というが、そよ風の音という表現に
洗脳の恐怖がある。直後に、村人が「良い子だ~良い子だ~」と言いながら、鶏の首を
バッサリと刎ねて血が飛ぶシーンが入る。その夜行われる儀式もこれと同じだ。
それは、妊婦の腹をバッサリと裂いて胎児を取りだす猟奇的な儀式なのだが、全く同じような
意味合いで、飼っている生物の収穫をイメージしたシーンとして実に良い挿入のタイミングと、
描写の表現である。ここで一つの疑問がある。少女を妊娠させた相手の男性は誰なのか?
村人役に扮した中高年の役者達、彼らは字幕に名前も出てこないが、全員が村人に扮し、
与えられた役になりきり、状況に応じた演技をこなしているのが印象的だ。実に見事である。
アイドル歌手から役者に転向したり、プロダクションの力やメディアによって祭り上げられた
ものとは異なり、「プロの役者として下積みの中で、舞台の場数を重ねて鍛えた演技」を
観る事が出来るのは素晴らしい。
陽のあたる場所に出てきてスポットライトを浴びるチャンスは滅多にないが、
彼らの存在が主役を引き立ててドラマを盛り上げているといっても過言ではない。
★・点数100点
2012-09-09 21:53
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