怪奇大作戦  第3話「白い顔」 [怪奇大作戦]

●・第3話「白い顔」

監督 飯島敏宏  脚本 金城哲夫 上原正三  特撮 的場徹

出演  岸田森 勝呂誉 松山省二 原保美 小橋玲子 小林昭二
ゲスト出演  市川暎子 森幹太 稲吉靖 

◆・ストーリー

 会社員がライターに点火した途端、炎に包まれ焼死する事件が起こる。
唯一の手掛かりは水上順子の存在だった。三沢と牧は調査の為に箱根へ向かう。
その結果、事件の背後には謎の白い顔の男の存在が判明するが、その直後、
順子の恋人のレーサー池田が運転中にレーザー銃で撃たれて殺されてしまい、
事件は意外な方向に展開する。
◆・レビュー

 レーザー銃を持った犯人と三沢の格闘シーンが愉快だ。
犯人は車で走行中のレーサーを狙撃出来る程の優秀な腕前なのに、30M位の
距離に居る三沢を正面から撃ったのに外したばかりか、スーツの上に特殊
ジャケットを重ね着して革靴なのに、どう見ても100メートルを9秒以内で
走れそうな速さで、あっという間に近付いてしまった三沢に向かって、なんと
、レーザー銃を撃たずに振り回して殴りかかるのが非常に不思議だ。
これは凡人の理解の範疇を超えた凄いシナリオだと思う。

 これもマッドサイエンティストが中心の話だが、
顔のやけどを気にして包帯を巻き顔を隠して、世間から離れて生活している。
という設定だが、しかしだ、犯人はレーザーの世界的権威という地位と名声を
持った科学者なのだから、その気になれば収入も財産も相当得られずはずで、
それならば金に任せて優秀な整形手術を受ける事など十分に可能なはずだし、
財産目当てに迫る女だって居るかもしれない。
 
 そもそも、あの程度の火傷の跡で閉じこもる生活を送るとか、気味悪がって
逃げ出す奥さん等は、現在ならば、まず居ないのではと思うが、番組制作当時
の社会の偏見の大きさがどれほどの物だったかが想像できる。
簡単に言ってしまえば、奥さんに逃げられてしまい、後に残された一人娘を
手放したくない為に、娘に近付く男を殺すという哀れな父親の話である。

★・点数 75点
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