怪奇大作戦 第11話「ジャガーの眼は赤い」 [怪奇大作戦]

●・第11話「ジャガーの眼は赤い」
 
監督 小林恒夫  脚本 高橋辰雄 特技 大木淳
出演 岸田森  勝呂誉  松山省二  原保美 小橋玲子 小林昭二
ゲスト出演 清川新悟 島田多恵子 中島洋 松本朝夫  

◆・ストーリー

 ウルトラセブンに扮したサンドイッチマンが子供たちに玩具のサングラスを渡す。
それをかけるとグランドキャニオンが見えたり、突然、赤い眼のジャガーが現れる。
その中から二人の兄弟のうちの兄が誘拐されて、身代金もまんまと奪われてしまう。
しかも弟までも誘拐されてしまう。実はホログラフを利用したトリックを巧妙に
使った犯罪だったのだ。
◆・レビュー

 スタートレックシリーズではお馴染みのホログラムだが、番組制作当時、
まだ1968~9年当時にそのようなアイデアを映像化したという点で素晴らしい。

 身代金の受け渡し場所で公衆電話ボックスが指定されたが、警察には知らせるな
という犯人の要求があっても、警察に通報すれば普通は正面の喫茶店だけではなく、
周辺に私服刑事が張り込むし、自宅も警備対象に入るはずだから、犯人が判らない
とか、弟も誘拐されるという設定がメチャクチャなのが残念だ。
大人を対象としたSFという番組なのだから、子供だましみたいな警察当局を
バカにするようなデタラメナ扱い方は辞めた方が良い。

 むしろ、この回で印象的なのは、空き地で暗くなるまで草野球に興じたり、
玩具屋でプラモデルに群がる子供たちの姿ではなかろうか。これは1960年代の
当時の男の子達の遊びや人気の中心だったのを思い出す人も居ると思う。
だから、今見ると、同世代の人たちには懐かしさを感じさせるような光景ではないか
と思われる。

 ハッキリ言ってあまり面白くない
金儲けと名声に目がくらんだ男の愚かな犯罪なのだが、すぐに足が付くような犯行で、
資金が欲しいくせに金持ちではなく、庶民の子供を誘拐対象にしたり、物語の設定が
ちょっと首をひねるような展開なのだ。基本的に小学生の兄弟の誘拐劇を軸にした展開が
拙かったのではないか。この回はまるで子供向けのドラマのようだ。

★・点数20点

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