ウルトラQ・第3話「宇宙からの贈り物」 [ウルトラQ]

第3話「宇宙からの贈り物」

監督 円谷一 脚本 金城哲夫  特殊技術 川上景司 
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦  江川宇礼雄  田島義文 
ゲスト出演 田崎潤 佐藤功一 岡部正 加藤春哉

火星解獣・ナメゴン

◆ストーリー

 半年前に打ち上げた火星探査用の宇宙ロケットのカプセルが返ってきた。
中には金色の玉が2個入っており、金庫に保管したが金庫破りに札束と一緒に奪われてしまう。
犯人は、その後、星川航空に現れ飛行機で逃走を図るが、大蔵島の洞窟で、玉から出てきた
怪獣に殺される。玉は温める事によって巨大化し、中からナメクジのような火星怪獣が現れる
仕組みになっていたのだ。



◆・レビュー

 宇宙空間から見ると、地表の相当分が陸地よりも水面の方が大きい。
「地球」というよりも「水球」みたいな惑星に見えるのに、塩分を含んだ海水に弱い怪獣
を送り込むなど、ほとんど無意味に近い愚行である。

 地球人を宇宙の秩序やルールを守らない野放図な生物と一方的にきめつけて、
問答無用で危害を与えるような生物を送り込むのが、高度に発達した文明と知識を持った
種族の行為だろうか?
 宇宙のルールを無視して自分勝手に振舞うのではなく、知らないで誤ちを繰り返す生物に
対しては、まずルールがあるのを教えて教育する事から始めるのが筋が通っているのでは
なかろうか?あるいは地球と地球人の情報収集を兼ねて怪獣よりもロボットを送り込む方が
理に叶っている。

 そういう視点でいくと火星人は好戦的で、かなり野蛮な種族ではないかと思われる。
由利子は戦争や人種差別や人身売買が行われているのは大宇宙の仲間入り出来ない理由
と考えているようだが、そのような事項が解決されるのが大宇宙の真理とか仲間入り出来る
条件とは、由利子の、あるいは脚本家やスタッフの勝手な思い込みにすぎないのだ。
 そもそも宇宙のルールを教えるのが、怪獣を送り込んでの破壊工作や人類殺傷ならば、
明らかに由利子の平和や差別解消の考えとは矛盾しているではないか。
金城哲夫の、沖縄絡みの偏った被害妄想の視点と感覚の弊害が表れてしまっている。


◆・点数70点
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