ウルトラQ・第9話「クモ男爵」 [ウルトラQ]

第9話「クモ男爵」

監督 円谷一 脚本 金城哲夫  特殊技術 小泉一
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦 
ゲスト出演 滝田裕介  鶴賀二郎  若林暎子 

◆・ストーリー

 万城目ら3人は、友人3人(滝田裕介、若林暎子、鶴賀二郎)と
ロマンチックな夜のドライブに出るが、深い霧に包まれて迷ってしまう。
一平と竹原(鶴賀二郎)は底なし沼に落ちて九死に一生を得る。
そこで謎の洋館を発見し中に入るが、そこは万城目が話したクモ男爵の洋館だった。
やがて次々と巨大なクモに襲われていく。


◆・レビュー

 2匹のクモは、万城目が話した「クモ男爵」と「その娘」が変身した姿なのであろう。
道に迷い、何も知らずに洋館に辿りついた旅人や迷子の人達を襲い餌食にしてきた
のであろうか。それらの行為は、人間に戻りたいという願望よりも、クモに偏見を持つ
人間に対する怒りと恨みの感情が攻撃的な姿勢になるのではないか。

 だから本当は、皆をクモの姿に変えて仲間に引き入れたかったのではないかと思う。
この回では、珍しく万丈目も一平もスーツにネクタイ姿である。
パーティーの終わった後でのドライブという設定だから勤務時間中ではないと判断する。
 クモがひき殺されると洋館が崩壊し焼け落ちる。洋館全体にクモ男爵の生気が宿って
おり、人間に対する怨念だけで男爵も洋館も存在していたと解釈したい。

 子供の頃、この回を見て、「でかい蜘蛛が2匹出てくるだけじゃないか。つまんね~の」
そう感じた記憶がある。例えば、誰かがクモの巣に掛かって毒針で殺されてしまうとか、
糸でグルグル巻きにされた死体が床に転がってるとか、そういうシーンがあったならば、
怖かったと思う。だが今見なおすとホラー的な要素が入っていて結構面白いと感じる。

 そしてボンドガールだった今は亡き「若林暎子」奇麗でカッコ良いではないか。

◆・点数80点

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