ウルトラQ・第19話「2020年の挑戦」 [ウルトラQ]

第19話「2020年の挑戦」

監督 飯島敏宏 脚本 金城哲夫 千束北男  特殊技術 有川貞昌
出演 佐原健二 桜井浩子 西條康彦 
ゲスト出演 小林昭二 柳谷寛  古谷敏(ケムール人)

ケムール人

◆・ストーリー

 日本各地で人が消えてしまう怪事件が続発し、ついに万城目淳もセスナ操縦中に
消されてしまう。これが「神田博士」が書いた「2020年の挑戦」という小説と全く同じ
展開だという事が判明する。実は神田博士は「Xチャンネル光波」を実験した際に
ケムール人とテレパシーで交信していた事が判明する。
 消された人たちは、ケムール星という2020年の未来の時間を持つ異次元の星に
転送されてしまう。人間が消える証拠写真を撮った由利子が狙われる。
由利子の周辺警備にあたる宇田川刑事(柳谷寛)は頼りなさそうだったが、
実はケムール人対策の専門家だった。


◆・レビュー

 人々は液体に接触して消される。
これは「美女と液体人間」(東宝)をモデルにしたそうだが、あらゆる場所に突然現れる
のだから、こちらの方が怖いし手ごわい。

 当時は、ケムール人のユニークな走り方が印象的だった。今だと、まるでドクター中松の
ジャンピングシューズを履いているような走り方か?カネゴン、ガラモンには及ばないが、
変に人気があるのが、このケムール人だ。あのユニークな走り方が受けたのであろうか。
高校時代に、バレー部の長身で手足が長くてひょろっとしたクラスメートが似たような
走り方をしていたのを見た仲間達から出た言葉が 「おっ!ケムール人みたいだ」
だったのを今でも覚えている。

 劇中に、キチガイ博士。キチガイが書いた物。キチガイ病院。
という表現が当たり前のように出てくる。これは言葉が正しい使われ方をしていた時代背景
を表している。怪奇大作戦の時と同様、「マッドサイエンティスト」等と呼ぶよりも、このように
「キチガイ博士」とか「キチガイ科学者」と呼んだ方が、はるかに怖いと感じるのだ。

ちなみに、当ブログのレビューを「キチガイが書いた物」とバカにされたら、
自分は、怒ったりせずに「ハイ!そうですよ!」と答える事にしている。あしからず。

 ラストの戦いの場を夜の遊園地にして、2020年に転送された人たちが
「回るコーヒーカップ」の中に戻って現れるというアイデアが面白いではないか。
この回は、ケムール人というユニークなキャラクターに加えて、色々なアイデアや特撮を
駆使して至れり尽くせりの非常に見応えのある内容になっている。

 「ウルトラマン」の科学特捜隊キャップだった小林昭二が空自の隊員で万城目淳の友人役で
出演している。

◆・点数100点

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