ウルトラマン 第3話 「科特隊出撃せよ」 [ウルトラマン]

◆・第3話 科特隊出撃せよ

監督 飯島敏宏 脚本 山田正弘  特撮 的場徹

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子) 星野少年(津沢彰秀)

ゲスト出演 林家珍平 小高まさる 加藤茂雄 渋谷英男

透明怪獣ネロンガ

◆・ストーリー

300年前の古井戸から不気味な音が聞こえるという。
フジ隊員と星野少年が現地へ向かい、井戸の中へ降りて行くと怪獣が現れて近くの発電所を襲った。
怪獣は電気をエネルギーにするネロンガだった。
ネロンガは水力発電所⇒送電所⇒火力発電所と次々と襲い始め科特隊が出動する。


◆・レビュー

 いくらマスコットのような存在とはいえ、まだ小学生の星野少年に、作戦実施中に本部に
自由に侵入させて、「スパイダー」を持っていかれたり、実戦に出動するヴィートルに
乗り込まれても判らないなど、警備チェック体制や規律が、いかにデタラメもしくは脆弱かが
判る。このような武器の管理は大問題になるはずだ。
 さらに、古井戸から謎の音が聞こえる件の調査に、いくらなんでも子供を正式に派遣し、
付き添いに大人のフジ隊員を同行させるという采配。ネロンガに仕返しするとかで一人で、
星野少年が、スパイダーを持って立ち向かうなど、マンガ以下の出来事、荒唐無稽の極致である。

 科特隊もウルトラマンも怪獣を退治する目的が最優先で、発電、送電等の施設を守る
という意識は希薄か皆無で、インフラの破壊など無視して行動し攻撃する傾向が、
早くもこの回から出ている。それにしても、ネロンガは電気を吸い取る怪獣なのだが、
昔、電気が無かった頃には何をエネルギーにしていたのだろうかという疑問が残る。

 見所として、特撮の素晴らしさを挙げたい。ネロンガが少し透けて見えるのと、破壊される
発電所などの合成映像が上手くマッチしている。さすが円谷プロである。
この回は起承転結も比較的しっかりしており、ストーリー展開も理詰めで子供向けドラマ
としては、充実した仕上がりになっているのだから、星野少年の行動の荒唐無稽の扱い方が
実に残念である。この回の星野少年の行動は、見れば見る程、ムカついてくるのだ。

★・点数50点(ネロンガが星野少年を踏み潰してたら100点)



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