ウルトラマン 第１１話 「宇宙から来た暴れん坊」

◆・第１１話　宇宙から来た暴れん坊

監督　満田かずほ　脚本　宮田達男　特撮　高野宏一

出演　ムラマツキャップ（小林昭二）　ハヤタ（黒部進）　アラシ（石井伊吉）
　　　　イデ（二瓶正也）　フジ（桜井浩子）　星野少年（津沢彰秀）

ゲスト出演　山本康　　浅香晴彦　　南不二子　　青島幸雄

脳波怪獣ギャンゴ

◆・ストーリー

　星野少年達が広場で遊んでいると、空から光る物体が落ちてきた。
それは自分が思い描いた物に変身する不思議な性質を持っており、それを知った男（山本康）は
、盗み出してギャンゴという怪獣に変身さえて悪ふざけを楽し見始めた。
ついに巨大な姿に変身させてしまった所で意識を失ってしまう。
巨大化したギャンゴは、制御不能の状態で暴れまくり、ウルトラマンでも止める事が出来ない
事態に発展する。



◆・レビュー

　テレパシーを受けて、自由に姿を変える、素晴らしい石だと思う。
例えば、日替わりで、オネ－チャンや好きな女性や有名人を出す事が可能なのだ。
しかし、そのような異性や金もうけや犯罪の為ではなく、いたずら目的で怪獣を出す
というのが、子供向けドラマらしい設定である。

　このような石の存在、そして怪獣を出した後に男が気を失ってしまい、関係各位全体が
対処に困るという設定が、この回をただの怪獣退治ではなくＳＦ的色彩を濃くして、
他の回とは趣が異なる内容で異彩を放っている。
　ギャンゴという怪獣がすでに存在していたのか、それとも細部に至るまで男の空想なのか
明らかではないが、もし空想ならば素晴らしい想像力の持ち主だ。その才能を活用出来たら
芸術的な分野で成功したのではないだろうか。

　ギャンゴがウルトラマンとの闘いでの立ち振る舞いは、プロレスで悪役レスラーが
、ずる賢く立ち向かうのと同じで、他の怪獣達とは異質な振る舞いなのが特徴である。

★・点数５０点

タグ：ギャンゴ テレパシー 山本康 青島幸雄