ウルトラマン 「第18話 遊星から来た兄弟」 [ウルトラマン]

◆・第18話 遊星から来た兄弟

監督 野長瀬三摩地    脚本 南川竜 金城哲夫 特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)星 野少年(津沢彰秀)

ゲスト出演 土屋嘉男 森山周一郎 高田稔 

凶悪宇宙人 ザラブ星人

◆・ストーリー

 突然、東京を謎の霧が襲う。
霧からは致死量の放射能が検出されて、東京は数時間以内に死の街になるという。
出動したイデとアラシは不思議な宇宙人を発見する。
その宇宙人はザラブ星人と名乗り、兄弟である地球人を救うと言って放射能を除去して
友好的に振舞うが、本当は地球を侵略する為にやってきたのだ。
科特隊隊員に化けて欺き、やがてウルトラマンの偽物になって暴れだす。



◆・レビュー

 致死量の放射能が検出されて数時間以内に死の町になるほどの数値と量ならば、
除去したと言っても、人体には何らかの健康障害に至る影響を後世にまで渡って残した
はずだが、その辺りはどうなっているのか気掛かりである。
 いいですか?数時間以内に死の町になってしまう程の放射能濃度と言うのは尋常
ではない。普通に考えればパニックになり東京から脱出する住民で交通機関だけでなく
、都市機能が麻痺してる公算が高い。しかし、そのような描写は出てこない。

 防衛会議の席上での「ザラブ星人が日本に居るのを隠しておきたい」という発言が凄い。
スパイ天国の日本ではまず不可能だと思うが、科特隊のパリ本部にも知らせないのだろうか?
そんな事をしたら大問題になると思うのだが、ウルトラマンを制作した当時の日本人の行動や
思考として、そのような思惑を公言するような下地があったかどうか不明だが、日本人として
日本の国益を優先して行動するならば、そのような考え方は妥当である。

 ザラブ星人が偽ウルトラマンに変身するのだが、一目見て偽物と判ってしまうのに誰も
見破れないのはどういう事か?こういう事をやってるから、お子様ランチとか子供だましと
バカにされてしまうのだ。

ザラブ星人は宇宙のサギ師、ぺテン師とでも形容したい程、口は達者だが、格闘はまるで
弱く簡単にやられる。粗暴犯ではなく知能犯である。
この回の教訓は「口のうまいやつには気をつけろ」だ。

 東宝特撮作品でお馴染みの高田稔が防衛軍の参謀、土屋嘉男が森田博士の役で
 出演している。

★・点数70点
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