ウルトラマン 第27話 「怪獣殿下/後編」 [ウルトラマン]

◆・第27話 怪獣殿下/後編

監督 円谷一  脚本 金城哲夫 若槻文三  特撮高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)

ゲスト出演 富田浩太郎  稲吉千春 

古代怪獣ゴモラ

協力 朝日放送 大阪タワー

◆・ストーリー

 地上に落下したゴモラは暴れ回った後、地下に潜ってしまい大阪府民を恐怖に陥れる。
しかし、怪獣殿下の家族は団地から脱出せずにのんびりしている。
大阪城を目指して再び地上に現れたゴモラは、狂ったように暴れて大阪城を破壊するが、
科特隊とウルトラマンの共同作業によって退治される。


◆・レビュー

 大阪城は絶対に守らないといけないと聞いた時点で「あ~壊されるんだな」と思うのが、
この当時の怪獣ドラマの正しい見方といえよう。なぜ大阪城を壊すのか理由は判らないが
、怪獣は日本人の名所旧跡に恨みがあるのだろうか?
とりあえず大阪城が破壊される特撮シーンは良く出来ている。

 怪獣殿下(稲吉千春)の父親の「ゴモラは何処に出てくるのか判らないから逃げてもムダ。
東に向かっているから団地に居た方が安全。」という発言は、全くその通りである。
ゴモラが地中に潜って行方不明になってから、大慌てで逃げるよりも、このような物の見方
のほうが安全対策として理に叶っているのが判る。団地の地下に住み着くようでなければ
、逃げるよりも、自分の部屋で釣り道具の手入れでもしていた方が良いかもしれない。

 しかし、考えてみれば、随分と人間様の身勝手な話ではなかろうか。ゴモラが人知れず、
南の島でおとなしく生きていたのを見世物にする為に強引に連れてきておいて、暴れた
からといって殺してしまうのだ。怪獣を意思のある生き物とみたならば、こういう事をする
人間には罰が当たっても当たり前だと思う。
 
 ちなみに怪獣殿下役の稲吉千春は、子役としての芝居の勉強は、ほとんどしてないが、
日ソ合作「小さい逃亡者」(1966年、ソ連・大映)では、ソ連に密航する主役級の少年の
役を好演している。

★・点数70点(旧友の稲吉千春君が出てるのでおまけ)


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