ウルトラマン 第29話 「地底への挑戦」 [ウルトラマン]

◆・第29話 地底への挑戦

監督 野長瀬三摩地  脚本 南川竜  特撮 高野宏一

出演 ムラマツキャップ(小林昭二) ハヤタ(黒部進) アラシ(石井伊吉)
    イデ(二瓶正也) フジ(桜井浩子)

ゲスト出演 大村千吉  佐田豊

黄金怪獣ゴルドン

◆・ストーリー

 埋蔵量が多く、盛んに採掘されていた金鉱から金が全然取れなくなったが調査しても
原因は判らなかった。科特隊は、試作段階の地底戦車ベルシダー号で向かい、
廃坑の中で一人の金に取りつかれた男(大村千吉)に出会い救出するが、身体が黄金の
怪獣「ゴルドン」に遭遇する。1匹は倒したが、さらにもう1匹居たゴルドンに接触し、
ぺルシダーは途中で故障し、イデとムラマツは地中深く閉じ込められてしまう。


◆・レビュー

 大村千吉が第29話でやっと登場する。これが今回の最大の見所である。
怪獣に襲われる役で、もっと頻繁に起用されても良さそうに思うのだが、演技がリアル過ぎて
観ている子供達に恐怖心を与えたらまずいのだろうか?この回では、金に取り憑かれたあげく
、トンネル内で負傷し出血多量で頭がおかしくなって錯乱状態になった役を難なくこなしている。
本当に演技ではなくて地でやっているようだ。毎度の事とはいえ狂乱や錯乱の演技を安定して
行えるのは素晴らしい。またゴルドンの名付け親でもある。

 ぺルシダーの中に閉じ込められて酸欠と空気汚染で苦しむ時の「小林昭二」の苦悶の表情は
「野獣の青春」(1963年・日活・鈴木清順監督)で、宍戸錠に痛めつけられて断末魔の状態で
苦しむ時と、ほぼ同じで、子供向けのテレビドラマでも手を抜かない演技として高く評価したい。

 試作段階のぺルシダーを、イデ以外は誰も知らないのは非常に不思議である。
科特隊の幹部が承認したから予算が付くし、製造段階で話題にもなるはずで、
少なくともキャップのムラマツの耳には届いていなければおかしいのだが、イデの発明開発は
特別扱いという事か。

★・点数75点
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