エコエコアザラク・黒井ミサ・ファーストエピソード [エコエコアザラク]

◆エコエコアザラク・黒井ミサ・ファーストエピソード

原作・脚本・監督 古賀新一

出演 前田希美 栩原楽人 河田義市 藤崎ルキノ 森万由加 

◆・ストーリー

公園で怪しげな大道芸が行われていた。
ミサ(前田希美)の眼の前で学校帰りのクラスメート達8人が、ロープに掴まったまま
上空に上り消えて行ってしまう事件が起こる。
それはミサの父親の一番弟子だった「ガンガーラム」(栩原楽人)の仕業で、
ミサに敵対心を持ち破門になったが、ミサを殺す事で師匠を超えると信じて込んでいる
危険な人物だった。ミサは育ての親のサトル伯父さんの指導で、ガンガーラムを倒すために
「呪いの儀式・丑の刻参り」を行う。

◆・レビュー

「夢のホラープロジェクト・古潤茶」始動という文句だったが―――――

原作者の古賀新一が脚本と監督を兼ね、自分が描いた漫画のコンテを基本にして映像化した
作品と思えば良い。つまり原作者の意向を忠実に反映して制作したのだが、ドラマとして
映像化した作品として評価した場合、明らかに興行的には成功しない内容であるばかりか
、ホラー作品としては3流以下の内容とストーリー展開で、明らかな失敗作と位置付けて
良いだろう。残念だが、他のエコエコアザラク劇場版やテレビ版と比較しても大きく劣るのは
否定しようがない。ミサ役の前田希美が各シーンで、状況や描写について、その都度、
会話調ではなくて文語調の言葉で表現してくれるが、これは完全に劇画、マンガの世界の
描写と同じである。
ガンガーラム以外を除いて「誰も助ける事が出来なかった」のではなくて「全員を助ける」所に
、原作者の古賀新一の優しさが全面に出過ぎている演出とシナリオ構成を感じるが、ファンが
「エコエコアザラク」に対して、それを望んでいるかどうかも疑わしい。

 全てとまでは言わないが、原作者はあくまでも原作者として協力と監修、アドバイザーの
段階に留めて関わった方が良い。「餅は餅屋」という言葉がピッタリと当てはまる象徴的な
作品である。

 黒井ミサ役を、原作者の古賀新一が「最もミサに近い」と推奨されたという「前田希美」が
演じている。明るくてあどけなくて本当に可愛いらしい、まだ幼い少女だが、この容貌が
一番原作のイメージに近いという点が面白い。 エコエコアザラクの呪文も明るく、
呪いの儀式を行う際の櫛を加える顔は怖いというよりも笑えるが、前田希美のキャラクターを
前面に出した新しい黒井ミサ像が、今後どう成長していくかが興味深い。

★・前田希美が本当に可愛いのが唯一の救いかもしれないと言っても過言ではない。

★・点数30点(前田希美が居なければ0点)
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