エコエコアザラク TV版 第2話「顔」 THE-FACE [エコエコアザラク]

◆・第2話「顔」 THE-FACE

監督 清水厚  脚本 小中千昭

出演 佐伯日菜子  北川悠仁  三田あいり 小林正善
    堀川早苗  桂木亜沙美

協力 山野愛子美容芸術短大

◆・ストーリー

 聖ヶ丘高校、恒例の美人コンテストの時期がやってきた。
本命は小平麗(桂木亜沙美)だったが、ミサがダークホースになった事で麗の嫉妬を買って
呪いをかけられたため顔をガーゼで隠して登校する。実はミサが深夜の公園で魔法陣を
描いて儀式を行っている場面を麗の仲間に見られてしまっていたのだ。
呪いを掛けて来た麗に対して、ミサは呪い返しで対抗する。

◆・レビュー

 初めて観る人の中には、黒魔術を使う女子高生が主役のドラマという事で抵抗を感じる
人や、鑑賞対象年齢も若い世代かと錯覚する人も居るかもしれない。
しかし、ミサが普通の女子高生とは著しく異なるのが判り興味深い展開になると思う。
セーラー服でクラブへ入り、占いをはじめてしまうのだ。変わったシチュエーションだが、
この設定こそがエコエコアザラクらしさとでもいえよう。俗世間の女子高生とは著しく
掛け離れた価値観や行動パターンを持っている。
 また自分の家庭環境についても話そうとせず、謎の存在でもある。この回では女性の
美しさへの欲望と嫉妬の恐ろしさを取り上げているようだが、実はそういう点も悪魔には
付け入る隙となる。

 呪いをかけられたミサが、大きなガーゼで顔の半分を覆い、怪しい眼付と少し不気味な
雰囲気を漂わせて人間らしさを感じさせないかと思うと、怪しげな薬を作るシーンでは,
オタクっぽいのが印象的な回でもある。
「人を傷つけたら、傷を付けた数だけ貴方の地獄での影が濃い物になっていく」
小平麗の依頼で、暗がりでミサの顔にナイフを突き付けた不良青年に向けてミサは言った。
なかなか良いセリフ~警告である。おどろおどろしい喋り方と不気味な眼つきと雰囲気は、
ホラー作品にピッタリで、佐伯日菜子の演技はまさに適役と思わせる程の表現力である。

 Ⅴシネマなどで活躍している桂木亜沙美が、嫉妬心と虚栄心の塊のような女子高生役を
見事に演じている。ラストで、顔に治療用のクリームを塗る時の表情など、喉元過ぎれば
忘れてしまう、いかにも浅ましい性格で、全く反省などせずに何か企み自分だけの幸せを
追求しているエゴの塊のような演技が素晴らしい。また同じことを繰り返すような予感を持た
せたラストシーンで終わる。
 この回の始まりと終わりは同じ場所でロケされている。
このロケ場所は石神井公園の野外ステージと思われるので、一度訪れてみるのも悪くない。
冬は寒いので夏か紅葉が綺麗な秋が良い。

★・点数・70点
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